意外な場所での読書会

読書会は私の憧れです。
今回はそんな憧れの読書会について書かれたノンフィクション作品「プリズン・ブック・クラブ」の感想です。


著者は女性ジャーナリスト。
2人の男性から強盗にあった恐怖体験を持ちながらも、カナダの刑務所で1年間の読書会のボランティアに参加することになります。
恐怖心を持ちつつ、監獄での読書会を手伝う著者。

本について生き生きと語り合う受刑者たちの様子や、それを見た著者の心象などが描かれています。

受刑者たちが交わす言葉はとても深く、本を読むということを勉強させられます。
この程度の感想しか書けない私のレベルでは、まだ読書会で語り合うのは勇気が必要そうです。

本を通して、受刑者たちが真剣に将来のことを考えたり、本の内容について話す姿には、とても考えさせられます。

恵まれない環境で罪を犯す人も、そうでない人もいて罪人といっても一括りには出来ないのだなと思いました。

受刑者たちは本を読み進めるうちに、読書に対するレベルがあがり自分がどんな本を読みたいのかを発見していきます。

怒りの葡萄」「ユダヤ人を救った動物園」「老人と海」など、知っているタイトルの他にも、気になる作品がたくさん出てきます。
海外の小説はあまり読まないのですが、今後は積極的に読んでみようかな。

読書というのは作者の性格なども反映するかもしれませんが、文章によって自分なりにあらゆることを考えさせられたり、自分の知らない世界や常識を知ったり、共感能力があがったりと得る物が多いと思います。


読書はずっと続けていきたい、出来れば作中の受刑者の様に読むチカラもつけていきたい。そしていつか、読書会というものに参加してみたいです。