気に入った本の表紙を模写する

何冊も本を読んでいると、何となく模写したくなる表紙に出会う事がある。
本当になんとなくなので数は多くないのだけど感想と一緒にノートに書いてあると後で見返した時に楽しい。

過去2年間で手帳に表紙を模写した本を古い順に見直してみた。

5冊分のイラストが見つかった。

また、同じ夢を見ていた
著:住野よる イラスト:loundraw

読書する人だけがたどり着ける場所
著:斎藤孝 イラスト:芳賀翔一

イラストは話題になった本「君たちはどう生きるか」の羽賀翔一さんだった。

推し、燃ゆ
著:宇佐見りん イラスト:ダイスケリチャード

檸檬先生
著:珠川こおり イラスト:山口つばさ

ネットニュースで紹介されていたので読んだ本。共感覚を題材にしていたのと漫画『ブルーピリオド』の作者である山口つばささんが表紙担当とのことで興味を惹かれた。
山口さんの絵はとても好きなので。

物理的な”痛み”が伝わってくるような内容だった。音を色で見えてしまうとか度が過ぎると辛すぎる感覚。それを抱える人の心も痛みで溢れているような。

ガラスの殺意
著:秋吉理香子 イラスト:藤川さき

本を手にして表紙を見た瞬間に模写したいと思った。包丁を持って横たわる女性の絵で一見怖いのだけど気に入って描きたくなってしまった。

主人公の女性が記憶障害で15分~20分経つと今までのことを忘れてしまう様子が何度も書かれていて、こんな状態になったら恐怖でしかないと思う。彼女はなぜ自分がここにいるのかと度々混乱するのだが、もし自分だったらどう対処するだろう。
記憶障害の小説・アニメ・映画は結構あるけれど、よくある対処法としてはノートやメモを残しておくというものだ。果たして実際にはそんな余裕はあるのだろうか?

事故をきっかけに高次脳機能障害になった主人公が自宅で「人を殺した」と通報するところから始まる。犯人は本当に彼女なのだろうか?この人があやしいな・・・と何度も作者の思惑通りに読み進めてしまった。
女性の刑事が認知症の母を介護する葛藤など、考えさせられる部分も多かった。
最後は切ない終わり方だったな。

 

その後「モトムラタツヒコの読書の絵日記」というのを見つけた。

本の感想と表紙のイラストが絵日記風に書かれている。

こんなふうに書きたいと常々思っていたので早速読んでみるのだが、色々な言葉を巧みに使っていてレベルが高いうえにイラストも細かい。
著者はイラストレーターでありグラフィックデザイナーなので当然だけど、スキマ時間に文章をひねりだしているという努力も忘れていない。

何冊か本書を真似して手帳に感想を書いてみたものの、先に述べた人物だけ模写するのと違って細かいイラスト部分はどうしても適当になってしまう。
ただ手帳はすごく華やかになった。

106作品の本が載っているのだけど、私が読んだことがあるのは「銀河鉄道の父」1冊だけだった・・・。しかし気になった本が沢山あったので読みたい本がまた増えた。

 

最初の模写した5冊の本の画像は貼っていないのだけれど「読んだことがある!」という方がいたら嬉しいです。